アフリカは本当に貧しいままなの?

実は国によって事情は様々!大都市だってあります

アフリカには部族が多い?

アフリカというと布を巻き、槍を持っていたり、顔にペイントしている部族の方達を思い描く方も多いと思います。

実際には部族の方々はまだ存在していますが、その実情はかなり様変わりしているんです。

ケニアは有名なマサイ族をはじめ様々な部族の方々が今も存在しています。
ただ現地の部族の人にも時代の流れが大きく影響しているんです。
写真を撮る時には料金が発生したり、部族の格好をしていても実は携帯電話持ち、普段の生活は別で「部族としての伝統」がビジネスになっている場合もあるんです。

アフリカではありませんが、私が以前訪れたパナマ共和国にも現在も「部族」の方達が生活をしていて、私もその村を訪れました。
彼らは「裸族」と呼ばれる服を着ない人たちで漁を生活の生業として生活していたのですが、現在の法律や規制で裸で生活すること、漁をすることなどを制限されてしまい、以前のよな生活を続けていくことが難しくなってしまったんです。

言語も部族の言語では無くスペイン語が普及し、子供たちはスペイン語を話します。
彼らが選んだのは「伝統をビジネスにする」ということ。観光客が彼らの住む村に行き、彼らは規制に従い裸では無く少しの布を羽織り、伝統のヘナタトゥーを観光客に施したり、ダンスを披露して一緒に踊ったり、家の様子などを案内したりしていました。

彼らが伝統をビジネスとするのは時代の流れで今まで通りの生活ができなくなってしまったから。
現代で生活をする上で外から人が彼らの領域に立ち入り、国や地域の規制などもある中では伝統をビジネスにするというのは彼らの生きる術なのかもしれませんね。

部族の長はお金持ち??

私がいたガーナではよくテレビで見るような部族の方という感じでは無く、今でも村の有力者としての権威は持ちつつも現代の生活様式で生活されていました。
何かイベントなどを行うときには必ずその部族の長に挨拶に行くのですが、その際にはガーナの伝統的なケンテという布を纏い、ビーズなどのアクセサリーをした長が恭しく登場しお話をしました。
なぜか伝言形式で私たちが話したことを仲介人のような方が同じことを長に話すシステム。しかも目の前で行われていて丸聞こえ。偉い方なので直接話すのは失礼ということなのかもしれません。

私が会った数人の部族の長はその地域(村)では有力者でお金持ちという印象を持ちましたが、村の規模やその部族によっても伝統をどこまで継承しているかなどかなり変わるのでガーナ全体がそうだというわけではありません。
また、ものすごいお金持ちの長もいれば、貧しい村だと「他の人よりちょっといい暮らし」程度の長もいました。

発展している部分とそうでない部分の差が激しい

アフリカは「貧しい国」?実はアフリカのお金持ちはとんでも無く大金持ち!

ガーナでかなりの大金持ちの方の娘さんの結婚式に参加させてもらったことがあるのですが、ガーナの大金持ちは日本のお金持ち以上!!!

なんとその方は5人娘さんがいて、全員アメリカの大学に留学!!!しかも奨学金なしで完全自費留学!
日本人だってアメリカの大学に留学させるとなると一人留学させるのも大変ですよね。

結婚のお祝いにちょっとしたホテル並みの家と高級車を送ったそうです。

ガーナのお金持ちの結婚祝い!結婚する娘に高級車!
お祝いの高級車

ガーナでも大きな会社をいくつか経営されているんですが、仕事で日本にも何十回も行ったことがあるそうで、私が挨拶をすると日本語で返してくれました。

他にもガーナの都市部で働く方達はパリッとスーツを着こなし、高いカフェやレストランでランチを取るような方もたくさん見かけます。
都会の裕福な人と貧しい田舎の暮らしは本当に雲泥の差(都会にも貧しい人はたくさんいます)。同じ国でも一言でその国の状況を表すのはとても難しいと感じました。

オシャレ!美味しい!ガーナのおすすめカフェ&レストラン!

ガーナのほとんどの人が携帯電話を持っているけど料理は炭!

とても話題になった「ファクトフルネス」という本をご存知ですか?
世界の「実は。。。」を切り取ったこのファクトフルネスの中でも「極度の貧困」というのは半減しているとされています。

ガーナの田舎の方でも多くの人が携帯電話を持っていますし、首都は大きなホテルや高いビルもあります。
ただ、いまだに炭を使って料理をする人も多いですし、井戸水と雨水を生活用水としている人も多いです。水道水を使っている人の方が少ないと思います。

電気もかなり改善されましたが停電は日常茶飯事。

都市部と農村部、お金持ちと貧しい人、文明が進んでる部分とそうでない部分。
途上国と言われる国では多くの場合これらがごちゃまぜに入り組んでいるんです。

西アフリカのガーナでホームステイ!ガーナの生活と日常風景

実は教育への意識も高まっている

私は田舎の貧しい職業訓練校でパソコンの基礎を教える教師としてボランティアをしていたのですが、週末に校長先生とともに周辺の村や教会などに学校の宣伝をしに行っていました。

貧しい村ではほとんどの両親が英語が話せず現地語のみだったのですが、私が訪れた場所ではどこもみんな子供に教育を受けさせたいと真剣に話を聞いていました。ただ金銭的に難しい、どうしたらいいのかわからない状況。
決して教育に無関心なわけではないんです。

ある程度教育を受け教師になった人でも数年働いてから、もしくは働きながら大学に通う人も私の周りに何人かいました。私の校長先生や同僚の先生もそうでした。
ガーナの中でも教育の重要性が徐々に高まってきているんだと思います。

ガーナの大学の卒業式
校長先生の大学の卒業式に参加しました

実は市場的にも大注目のアフリカ!

大きなポテンシャルを秘めた大陸!

「最後の巨大市場」と言われるほど世界的に注目を浴びているアフリカのビジネス。
アフリカといっても国によって経済状況、治安、国民性などさまざま。
でもこれからの伸び率でいうとどの国も可能性を秘めていると思います。

アフリカは実はレアメタルなどの天然資源も豊富!土ばかりの大地を想像しがちですが、実は緑の多い土地もあり、実りの多い豊かな土地なんです。

ガーナにいた時も果物も野菜も豊富で、金も採掘されていると聞き資源の豊富な土地に驚きました。

ガーナで自炊生活!市場で食材を買おう!

「最後の巨大市場」アフリカ。デジタル革命で広がる、ビジネスの可能性 by AMBI produced by en

悲しい過去から力強く立ち上がった国ルワンダ

ルワンダと聞いてまず思い浮かぶのは「大量虐殺の悲劇」ではないでしょうか。
1994年に起きた民族対立で100日間で100万人もの人が犠牲になったとされる悲劇。

私もそのイメージのままだったんですが、ルワンダに旅行に行った人から聞いた感想が「都会ですごく綺麗だったよ!」という驚きのもの!
実はルワンダは「アフリカの奇跡」と言われるほど大変化を遂げていたんです!

現在では「アフリカのシンガポール」と言われるほど治安も良く綺麗な街!
ビニール袋禁止!持ち込みもダメ!月一掃除デー!など素敵な取り組みも!
写真はルワンダのお正月の花火!大都会ですね!

ルワンダのニューイヤー花火!
Photo by Reagan M. on Unsplash

虐殺で多くの男性が亡くなったため、必要に迫られ女性が立ち上がり、現在では最高判事の半数以上が女性、世界で最も女性国会議員の多い国であり、世界で最も女性に配慮した政策が策定されているという面も。

ルワンダがアフリカの中でも注目される理由とは?

今後に大注目のアフリカに期待!

外資系企業も続々進出しているアフリカ。
国内でも事業を立ち上げたり、NGOを立ち上げ国内の貧困問題を解決しようとしている人たちもいます。

日本人でもアフリカのビジネスに関わっている人、協力して事業を立ち上げている人、サポートしている人など多くの人がアフリカと関わっています。
日本国内でもアフリカのおしゃれな製品を目にすることも多くなってきましたよね。

アフリカに今から注目して先取りしちゃいましょう!

日本人&アフリカのブランド紹介

ケニアの職人さんとともに作り上げるカラフル元気な洋服たち

アフリカ布の洋服は日本では派手?私は以前東京タワーの近くに勤めていたのですが、時々アフリカ布の洋服で通勤してました(笑)
カーディガンを着たり、紺地の布だったらそんなに派手じゃないかな?と思うのですが。。ちなみに会社では好評でした。

日本で来ていたガーナ服
会社帰りにブルーノートへ会社の人たちと。アーティストさんと写真を撮っていただきました。このドレスもガーナ服。ノースリーブの膝丈ワンピです。

まとめ

いかがでしたか?
アフリカと一言で言ってもさまざま。その中でも大きく経済発展を遂げようとしている国がたくさんあります。

まだまだ大きな可能性がウズウズしているアフリカ!
これからも大注目です!