カナダのコミカレでも使われた!洋書の短編ゴシックホラー!

ワクワクドキドキとともに英語も覚えちゃおう!

私の取っているコミュニティカレッジの「ミステリー&サスペンス」の授業で使われた2作品をご紹介します!どちらもクラッシックゴシックで有名なもの。
クラシックゴシックだけど、今読んでも十分に内容が面白い!いろんな素材もあるので自分にあった勉強ができるのもオススメポイント!ぜひチェックしてみてください。

Gothic Short StoryPhoto by Masjid Pogung Dalangan on Unsplash

ゴシックホラーの名作!The Tale-Tell Heart

作者はエドガー・アラン・ポー

エドガー・アラン・ポー(1809年1月19日 – 1849年10月7日)アメリカの小説家。
彼の人生も決して順風満帆ではなく、彼の死についても謎が多いとされている。

日本だと江戸川乱歩やコナンくんでもなんとなく名前を聞いたことがある方も多いはず。
私も授業でエドガー・アラン・ポーと聞いて江戸川乱歩しか出てきませんでした。
(でも江戸川乱歩の作品を読んだことはないんですが)

江戸川乱歩はエドガー・アラン・ポーから名前をつけたことは有名ですね。
名探偵コナンくんの名前も「江戸川コナン」。江戸川は江戸川乱歩から。ちょっと遠回り?だけどエドガー・アラン・ポーからの名前ですね。

原文と現代文を比べてみるのも面白い!

この作品は1843年に発表された短編小説です。
今から150年以上も前の作品!言葉も今とは少し違うので、英語を勉強中の私たちには少し難しい表現も。

原文に是非チャレンジしてみたい!という方はこちらのPDFをご覧ください。
The Tell-Tale Heart / Edgar Allan Poe : Original Version

現代文で優しいバージョンはこちら
The Tell-Tale Heart / Edgar Allan Poe : Modern Version

どちらもPDFでダウンロードできます。

ハードカバーが欲しい方はこちら。
The Tell Tale-Heart以外にも全部で5作品含まれています。

YouTubeもいろんなバージョンあり!

150年以上前のクラッシックゴシックとあって、いろんな方が朗読したり、アニメーションやドラマバージョンを作成されています。

私のオススメは2つ!
まずはアニメーションでわかりやすいこちら。
オープニングからイラスト、音までクラッシックゴシック!!!
本当に昔のアニメーション映画という雰囲気満点!
さらにアニメーションだからわかりやすいし、怖過ぎない!(ここ重要)
初めはこちらで内容を把握してから読み進めるのもいいと思います。

次は原文を忠実に朗読したバージョン。
クリストファー・リーさんの朗読が最高!
画面にはスクリプトが出るので文字追いながら聞くことができます。
オススメは部屋を暗くして音だけで聞く!
もう朗読が素敵過ぎてスリル満点!ドキドキします。

この二つは私もかなりお気に入りで何度見ても聞いても飽きない!
わからない言い回しや単語があってもアニメーションで内容はつかめるし、この語り口調でゾクゾクする!
ぜひお試しください。

時代背景も反映した女性ならではの作品「The Yellow Wall-Paper」

当時波紋を読んだ小説!気鋭の女流小説家 Charlotte Perkins Gilman

シャーロット・パーキンス・ギルマン(1860年7月3日 – 1935年8月17日)

彼女自身も主人公と同じような経験をし、精神を病んだ女性の1人。
物語は、主人公が当時の女性に対する役割や社会からの孤立、そしてそういった精神的な病に対する治療法がどんどん悪化させることになって。。というお話。
この小説が出版された後、精神科医などからも猛反発を受けた当時話題の小説。

主人公は旦那さんと豪華な邸宅に療養のため夏の3ヶ月だけ過ごすことに。
そこで寝室の黄色い壁が気になり。。。
私は子供の頃天井の板の目が怖くて泣いたりして親を困らせたことがあるので、この壁紙の模様が恐ろしいというのが想像でき過ぎて怖かったです。

ちょっと長めの短編だけど原文も読む価値あり!

The Tell-Tale Heart よりもちょっと長いので頑張らないといけないのですが、読み終わると達成感が出ます。(リンクのもので字が小さめの10ページ)

原文はこちら
The Yellow Wall-Paper / Charlotte Perkins Gilman

紙も黄色く古びた感じが雰囲気をもりあげますね。
挿絵もあるのでイメージしやすいと思います。

ペーパーバックが欲しい方はこちら。

YouTubeでは映画やドラマ、要約や解説もたくさん!

有名なクラッシックゴシックでフェミニストの間でも研究されたりと色々と話題の小説ならでは!?
要約だけでもたくさん出てきます。
ドラマや映画も多くあるので、いくつか見てみるのも面白いと思います。

まずは見やすくて短くまとめられたこちらの作品。
12分でサクッと見れます。
やはり映像で見るのが一番わかりやすいですね!
もっちきっちり全部見たい!という方はYouTubuで「The Yellow Wall-Paper」と検索すると1時間越えの立派なものもあるので時間があるときにぜひチェックしてみてください。

小説の中では「A colonial mansion」なのでもっと立派なお家のはず(英語のマンションは「豪華なお屋敷」で日本でいうマンションは英語ではアパートになります)ですが、このドラマの中ではこじんまりとしています。

 

こちらはオーディオブック版。
とても聴きやすく、声も素敵なのでこちらもおすすめ!
35分あるんですが、小説を読み込むのはなかなか大変なので、こちらを聞いてから読む方がすっと入りやすいかも!

そしてこちらは授業で先生もオススメしていた作家の人生も含めた小説の解説&解釈の説明をしたもの。
喋るのがやや早いので、早くて聞き取りづらい場合はスピードを少し遅くしたりしてもいいかもしれませんね!
YouTubeだと字幕も再生スピードも調節できるのが最大の利点なのでぜひぜひ利用しちゃいましょう!

この作品は小説としても楽しめるし、当時の時代や孤立について、フェミニスト的な捉え方など、読む人によって色々と考えることのできる作品かもしれませんね。

まとめ

英語の本を読むのが英語学習には一番!と語学学校の先生にも言われたのですが、なかなかどれを選んでいいかわからない。
分厚いと諦めてしまう。どのレベルの本を読んでいいかわからないなど色々と簡単には手を出せないですよね。

今回ご紹介した2作品は小説、朗読、動画と3つあるので合わせて利用すれば理解度もグッと上がるし、発音も確認できて、洋書初心者の方にもぴったりだと思います。
ちょっと昔のものなので表現の方法が今とは違うところもありますが、昔のものだからこそ色々な素材が利用できるのはありがたいですね。

ぜひこの2作品にチャレンジしてみてはいかがですか?