アフリカ、ガーナでホームステイ!家は?トイレは?お風呂は?食事は??

西アフリカのガーナでホームステイ約2ヶ月!!!アフリカの生活ってどんな感じ?

アフリカでウルルン滞在記のようにアフリカの家庭で約2ヶ月お世話になりました。
アフリカでの生活ってどんな家に住んでるの?トイレは?シャワーはあるの?どんなもの食べてるの??全てが未知ですよね。
私がお世話になった家庭でのホームステイ体験!同じガーナでも住んでいる地域、その家の経済状況、そして宗教などによっても大きく違うと思いますが、1つのご参考に読んでみてください。

どんな町にいたの?

私がホームステイさせてもらったのは西アフリカのガーナの第二の都市、クマシという街から車で1時間ちょっとくらいの村。
村にはちょっとした食べものや雑貨を売っているお店がいくつかあってメインの道路もコンクリート!クマシにも近いので都心の郊外という感じ。

西アフリカ、ガーナの言語、文化、食生活!!

ガーナでホームステイした街

家族構成は?やっぱり大家族?

ホストファミリーは、お父さん、お母さん、子供達4人(内2人は寮生活)、住み込みのお手伝いの子。
そして時々おばあちゃんが遊びにしばらく泊まりに来たりしていました。

意外と何十人も住んでいるわけではなかった!
周りの家を見ても結構少人数?意外と子供も3〜4人が多い印象でした。

人との関係が濃い!

家族の繋がりをとても大事にするガーナ。
叔母さんも「お母さん」と呼んだりします。どの人が本当の「お母さん」なのか混乱。
でも家族を大事にするっていいですね。
近所の子供も一緒にお世話したり、私のお世話になっていたところはその村では裕福な方だったので、キヨスクのようなお店をしていたのですが、貧しい人にタダで食べ物をあげたり、おまけしてあげたり、お世話してもらったからと言って時々お手伝いをしにくる人がいました。

そしてものすごく貧しい家庭の子供をちょっとお金のある家に「お手伝いさん」として預けるというのもあるようで、ホームステイ先には住み込みでお手伝いをする13歳の子もいました。
彼女はホストマザーのお母さんが連れてきたのですが、田舎の貧しい家庭で育ち、公用語が英語のガーナでほぼ英語が話せない状態でしたが、その家庭に来て学校にもきちんと通い、学校の授業についていけてなかったので途中から家庭教師もつけてもらい、お手伝いは他の子より少し多いですが子供たちと兄弟のように育ち、英語も話せるようになってきていました。
(ガーナでは基本的にローカル言語が使われています。貧しい地域だと英語を使えない人も多いです)
ここまでしてくれる家庭はなかなかないので彼女はかなりラッキーな方だと思います。
ホストマザーも「彼女がここに居たいならここからお嫁に行くまでここに居ていい」と言っていて、ガーナの人の懐の深さに感動しました。

子供はよく遊び、よく働く!

ガーナの子は兄弟の面倒をよく見ます。(持っているシンデレラのプリントされた袋はお米の袋です。ガーナではなぜかディズニーのプリントがされたお米がよく売っています。)

ガーナでは子供がよく働く!元気いっぱいに外で遊びますが、井戸の水汲み、掃除、茶碗洗い、鶏をさばいたり、お手伝いもよくします。
それでも子供、遊びたいし、嫌な時もあるし、なかなかやらない時もありますが、基本的にみんなよく働く!
そしてちょっと大きい子が小さい子供の面倒を見るというのはごくごく当たり前の光景。
きっと昔の日本もこんな感じだったのかな。

外国人は皆無!アジア人もインド人もみんな「白人」

村には外国人は1人もいません。
今まで外国人を見たことがない人がほとんどなので、あっという間に噂は広まります。

白人を意味する「オブロニ」といろんな人から呼ばれます。
ガーナでは黒人かそれ以外になるので、インド人もアジア人もみんな「オブロニ/白人」と呼ばれます。
どこに行っても遠くから「オブロニ〜」とどこからともなく呼ばれます。
もう肉眼で見えないくらい遠くから、小屋の中から、上の階から呼ばれるので時々見えない相手に手を振るくらい。
常に手を振って街を歩いていると、気分はアイドルです(笑)

物は一瞬で破壊される

物が一瞬で破壊される

ガーナはあまり1つのものを大事に長く使うという文化がないようで、興味を失うとすぐにポイっと捨てちゃいます(汗)

ホームステイで折り紙を披露したんですが、最初はものすごく興味津々!
みんな作りたくてしかたありません。
さぞ大事にしてくれるのかな?と思いきや、翌日中庭にボロボロになった折り鶴たちが。。。

興味がなくなっちゃうとほっぽり出しちゃうみたいで、ホストマザーにあげた扇子もあっという間に子供達の餌食に。。。そしてやっぱり翌日骨だけになった扇子が中庭に悲しげに落ちていました。。。

大人も「寄付」の歴史があるので、タダでもらったものは壊れるとそのまま端っこでただの塊に化すことも多かったです。
タダでもらうものはその本当の価値や手に入れる苦労を知る機会がないのでそうなってしまうのかも。。難しいですね。

時間はやっぱりガーナタイム

かなりのんびりしたイメージがあると思いますが、やっぱり時間もガーナタイム。
2〜3時間遅れてくるのは当たり前、来ないこともよくあります。
「I’m coming」がちょっと待って、すぐ行く、という感じで使われますが、すぐに来ることはまずないです。

そんなゆったりしたガーナですが、なぜかホストファザーはめちゃめちゃ時間にきっかり!
「遅れるということはその人の時間を奪っていることだ!」と常に時間通り。
一緒に行動していたので他の学校のイベントなどに行っても2人で2〜3時間ひたすら待つ。
常に自分の学校の先生たちや姪っ子、甥っ子を教育していましたが、なかなか通じません。。。
このガーナでなんでそんな立派な思考になったのか本当に不思議ですが、立派な人というのはどんな国でどんな環境でも生まれるんだなぁと実感しました。

ガーナの家ってどんな家?

庭にはマンゴーもプランテーンも!

ホームステイ先の家

私がホームステイしていたのはちょっと裕福な家だったので家も大きく、庭にはマンゴーやプランテーン(青バナナ)の木が!
鶏も飼っていて(大きくなったら食卓に上ります)猫と犬がペットとしてのんびり暮らす素敵な家でした。
ここの家庭はガーナの中ではかなり裕福な方ですが、ほとんどお父さんの手作り!
資産家の家ではなく夫婦ともに働き者で努力の上に築いたお城!
夢がありますね。

お水は井戸が基本

基本は井戸水(この青いたらいだけでも相当重い!私はこの3分の1の量ですら運べませんでした。)

水は基本的に井戸水。その土地によって井戸水の質も変わってくるのですが、私がホームステイしていた村の井戸水はとてもきれいで水もクリア!味もオッケー!
基本飲み水はビニールに入って売っている水を飲んでいたのですが、料理や歯磨きはもちろん飲み水以外は全部井戸水で生活していました。

ただ場所によっては井戸水の質が悪いところもあります。。。
そういうところでは歯磨きも全部ビニールに入った水でやっていました。
このビニールのお水は地元の人も利用するごく一般的なお水です。

ガーナのお水は基本井戸水猫の寝ている下にあるのがビニールに入った水。500mlの袋をまとめ買いして家に置いていました。

炭を使う家庭が多い

ガーナでは炭で料理をするのは今でも現役!
ガスもあるのですが、ガスの方がやっぱり高いので炭を使う家庭が多いです。
でも炭はコツがいるので難しい!
教えてもらったのですが、結局できず、私はガスを使っていました。

ホームステイ先では炭とガスの両方を使い分けていました。
写真は炭を使ったバージョン。

料理は炭が基本

でも炭も購入しなければいけないのでそれでもお金がかかります。
貧しい家だと木などを燃やして料理をしていました。

食べるのは基本手!

食べ物は基本手で食べる!

料理は汁物が結構多かったんですが、アッツアツのものでもみんな手で食べます。
私も合わせて手で食べていましたが、火傷しそうなくらい熱いので「アッチアッチ」言いながら食べてるとみんな大爆笑してくれます。

途中から一人暮らしをしてからは自炊。
ガーナの料理は結構手間も時間もかかるので自分では作ったことがありません。。

アフリカ ガーナのボランティアの食生活(自炊編)

洗濯も手洗い!

洗濯は手洗い

洗濯ももちろん手洗い!昔の日本のような洗濯板はなく、手で洗います。
ジーンズなど硬い布やバスタオルなどの大物はとても体力がいりますが、ガーナの人はシーツもガシガシ上手に手で洗います。
私もやってみましたが、シーツは難しい!職人技並みの技術が必要です。

普通の洋服程度は慣れるとそんなに苦じゃなくなります。
(でもホストマザーに言わせるとものすごく下手らしい)

家の中も外も掃除はホウキ!

家の中も外もこれでお掃除!

部屋の中も中庭や外を掃除するのもホウキ!
これも売っているんですが、緩くなるとキュッと結び目をきつくしてから使います。
ガーナの人たちはこのホウキを使う時はなぜか片腕を背中に回してかがんだスタイルで掃除。
若い子からお年寄りまでみんな同じスタイルで掃除します。
他にも日本でもよく見るホウキも売っていますが、ほとんどの人がこっちのタイプを使っていました。

停電になったら早く寝る

私がいた地域は週に何度か停電があったのですが、短いと数時間、長いと半日くらい停電がありました。

夜に停電があるときはやることがないので早く寝る!
これにかぎります。
懐中電灯も常に用意してあり、食事やお風呂、トイレなども懐中電灯で照らしながら行います。
これも慣れると全く慌てなくなります。
そして停電の時は星がみやすい!雨上がりなどは蛍が見える場所もあります。

お風呂は壁のしきり!

お風呂場はコンクリートの壁で仕切られていて、天井はないので晴れていれば空を見ながらのお風呂タイム!
お水はもちろん井戸水。1m以上ある大きなタンクに井戸水を運んで溜めておき、それをバケツに入れ、コップですくってかけながら流します。
初めはバケツ2杯使っていたんですが、しばらくするとバケツ1杯で入れるように!
雨季の時期は水だと寒いので、お湯を沸かしてバケツに少し足します。

そしてなんと私(外国人)が来るというのでトイレとお風呂場を新調してくれ、途中からは天井もある個室のトイレとお風呂場スペースを利用できました!(これもお父さんの手作り!)
シャワーヘッドがあったのですが、いつの日か水道が通るようになったら使うらしいもので、今はデコレーションになっていました。(まだ村には水道管は通ってなかった)

暗いと覗かれていてもわからないので危ないということも配慮して作ってくれたようです。ありがたい。(外国人はとても珍しいのでみんな興味津々)

トイレは小と大で別の場所

私がいた家は途中から水洗トイレ(タンクに自分で水を入れてから使用orバケツの水を前から流す方式)が完成したんですが、通常は小は壁のみのスペース、大は日本でいうボットンスタイルで壁があり個室になっていますが、下に深ーーーい穴が空いていて、そこにします。ある程度溜まってきたらそこを埋めて別の場所に作ります。

小の壁だけというのは壁で仕切りがあり、排水溝のような細い端に溝があり、水があればその後流す、なければそのまま放置になります。
私はこれがとても苦手で、基本的に緊急時以外家のトイレのみ使用していたので膀胱炎になるかと思うくらい我慢しました。

長距離バスの大きな休憩所やちょっと大きめのレストランは結構きれい目な水洗トイレがありました。(場所による)
通常休憩所のトイレは有料制ですが、きれいに使えるので本当にありがたい存在です。
(壊れてたり、便座がないのはよくあります)

虫は最大の敵!ヤギと牛が道を歩いてるのは普通

とにかくいろんな虫がいたるところに!!!

ガーナの蚊はめちゃめちゃ強敵!

ガーナもマラリアのある国
私は滞在していた2年間ずっとマラリアの薬を飲んでいました。
ちょっと強い薬なので肝臓が弱くなるそうですが、それを飲むとマラリアにかかった時の重症化の可能性がグッと低くなるそうです。
でもだからと言って蚊に刺されないわけではありません。
特に私は日本でも蚊に刺されやすかったので、もう集中して刺されます。
しかもめちゃめちゃかゆい!!!かゆみ止めがないのでつい掻きむしって今でも跡が残っているくらい。
ガーナの子たちも蚊に刺されますが、なんか私のが数倍刺されていました。。
ガーナはとても暑い国ですが、雨季の時期などは若干肌寒いくらい。
特に朝晩の雨上がりなどは蚊が大量発生するので長袖長ズボン必須です!
天井にはだいたいレストランの扇風機のようなのが付いているのですが、それをすると涼しい+蚊が来にくいらしいです。

蚊帳は持っている家庭も少ないですが、蚊取り線香は売っているのでみんな蚊取り線香を使っています。
英語では Mosquito Coil(モスキートコイル)と言います。

お風呂やトイレも油断できない

やっぱり水回りは虫がよく出る!
ミミズのような長ーーーーい虫、足がたくさんある虫、クモや蛾のようなよく見かけるものから未知のものまで。
お風呂の時間はいつも虫が出ないかと緊張しながら入っていました。

でも猫を飼っていたおかげでネズミは全く出ませんでした。
ゴキブリも見なかったのはきっと猫のおかげかな?
ホストマザー曰く、猫の足音を聞くとネズミが逃げるそうです。

ガーナは村の中で放牧!日本とは違う牛、ひつじ、ヤギ!

ガーナでは鶏や牛、羊、ヤギをよく見かけるのですが、飼い主を見かけないこともよくあります。
どうやって管理しているのか謎の多いガーナの飼育。

ヤギがかわいい!!!

ガーナのヤギは可愛い

ガーナの村では牛やひつじ、ヤギがフラフラ歩いているのをよく見かけます。
ヤギってちょっと目が怖いイメージだったんですが、ガーナのヤギはかわいい〜!!!
子ヤギだけじゃなく、大人のヤギもかわいい!
そこら中に歩いているのですが、全然怖くない。
見ているだけでなんだか癒されます。

羊がちがう!毛が短い!

ガーナのひつじ

これは羊ですよね?最初はヤギ??とも思ったのですが、調べたらひつじのようです。
なんかかわいいですね。

牛はひと瘤(こぶ)牛

牛は集団でよく見かけていたのですが、だいたい痩せていて、ヒトコブラクダのような瘤(こぶ)がありました。
下のニュース映像で出てくるのがよく見かけていた感じの牛です。

ガーナの現地語が聞けます。
牛を含め、いろんな動物が出てきます。このUTVはガーナでホストファミリーがよく見ていて、ガーナではメジャーなテレビ局です。

あとがき

ガーナでのホームステイの様子。いかがでしたか?
ちょっとガーナの様子がうかがえましたか?まだまだ色々あるのですが、ざっと思い出した大まかな感じを書いてみました。

ガーナの愛すべき日常。他にも切っても切れない宗教事情はこちらになります。

アフリカ ガーナの宗教事情。教会は歌と踊りで大盛り上がり!

日常生活にも驚くことがたくさん!

ガーナに行ってみたら実はこんな国だった!驚いたことトップ10!