住んでる間だけじゃない!重要な大家さんとの関係

ワーホリ、留学、海外で暮らす場合、ほとんどの方が経験するシェアハウス。部屋探しだけでも大変なのに、大家さんとの関係ってそんなに大事なの?

大家さんとの関係、実ははすごく重要なんです!

家を探すのは本当に大変!トロントでも郊外でも家を探すのは一苦労です。その大変さゆえにちょっと気になるところがあっても契約してしまうなんてことがあります。私が経験したシェアハウスのクレイジーな大家さん体験談。こんなトラブルに巻き込まれないように、みなさんはぜひぜひこんな人には注意してくださいね。

こんな大家に気をつけろ!(体験談)

住む前から始まっていた、ちょっとおかしなところ

私が出会ったクレイジー大家さん。家を決めた時からそのクレイジーさは始まっていたんです。。。。

出会いはKijiji(カナダでメジャーな掲示板)

家を探す時に多くの人が利用する「Kijiji(キジジ)」カナダでは物の売り買いから家の賃貸、売買、シェアメイトの募集からバイトまで、ほとんどのものがこの掲示板にあるといっても過言ではないくらいとても便利なサイト。

個人同士の取引がほとんどなのでお値段がお手頃だったり、簡単に取引ができます。

Kijiji https://www.kijiji.ca/

ここに「Real Estate」のコーナーでシェアハウスも探すことができるんです。

閑静な住宅街「トロントの自由が丘」でお得物件発見!

カナダでは家を借りる際にクレジットスコア、ジョブオファー、収入証明、前の家の大家さんの紹介状などが必要になることがとても多いんです。

私はこの時パートタイムの不安定な仕事だったので収入証明が必要なところはまず無理。クレジットカードもこの時持っていない。などなかなか家が決まらず焦っていました。

そんな時に見つけたシェアハウス!場所も私が「トロントの自由が丘」と呼ぶ完成な高級住宅街で小さいお店もあり、緑もあり、治安もいいという素敵な街!

しかも家賃も他より少し安い!インテリアも可愛くて素敵!

早速連絡を取り、Zoomインタビューの後に実際に家を見に行きました。

初めの印象は親切なカナディアン

家を見に向かっている時から案内のメールがやや多いなとは思いながらも、「親切な人なんだろうな」というくらいしかさほど気に留めませんでした。

小さな古いアパートだけど、部屋も写真で見たのと同じインテリア。リビングがやや暗くてキッチンも小さいけど、映画に出てくるような古い感じが可愛いと思っていました。

大家さんは「私はクレジットスコアや書類なんて見ないの。いつも人柄重視でみてるから」とニコニコしながら迎えてくれました。女性3人でバス、キッチンをシェアのスタイルだけど、今いるもう1人の人は週に1度くらいしか帰ってこないということ。

立地も便利だし、家賃もお手頃だし、何より書類提出なし!ここに決めた!

家を決めてから毎日メールが来るように。。。

すぐに2ヶ月分全額振り込みをしなければいけなかったり(ほとんどはデポジットで引っ越し日に残りの全額というのが多い)、正式な契約書がなくメールだけという気になる点はあったものの、他を探すのも大変なのでそこは気にせずお金を振り込む。

そして毎日メールが始まった。。。

内容は小さなこと。「今帰った」「今日はいいお天気ね」などなど。
1日数通毎日来る。なんかメール多いと思いながらも、これから一緒に暮らすし、機嫌を損ねてはいけないと思い、毎回返していました。(これがいけなかった)

世話好きどころじゃない執拗な介入

熱烈な歓迎の引っ越し、そして悪夢が始まった

当日はクッキーを焼いてくれたり、手伝いをしてくれたり、大歓迎。
引っ越しを手伝ってくれた私の友達にも「リコの引っ越しを手伝ってくれてありがとう」とカップケーキを渡すほど。友達にも「あの人リコのお母さん??」と冗談で言われるくらい。

そこから徐々に介入がエスカレートしていく。。。

私がリビングで食事をしていると必ず部屋(リビングをカーテンで仕切ってカーテンの向こうに住んでる)から出てきて一緒に座って話す。(2〜3時間)

話を切り上げようと洗い物をしにキッチンに行ってもついてくる。

フルタイムの仕事を探していると言うと、Indeedで自分で見つけた仕事を毎日ものすごい勢いで転送してくる。(10件以上連続で送られてくる時も)

話を切り上げて部屋に戻ろうとすると「何、部屋に戻るの!」と後ろから言われる。(既に数時間話してる)

ジョブエージェントを見つけ私の代わりに電話で問い合わせ。

「自分は親切でフレンドリーで賢くて経験豊富なんだから」「カナダでは〜」と指導したがる。

仕事のことなど親切なのかもしれないけど、度を越して恐怖を感じ始めました。そして仕事が決まらないと「履歴書が悪いんじゃないの?私のアドバイスを聞いてるのかしら?ちゃんとやってるの?」と。。。

この頃からメールも5回に1回くらいしか返さず、短い言葉しか返さなくしました。(それでも家を出るまでほぼ毎日続いた)

新しいルームメイト!これで落ち着くか?

週1しか帰ってこないシェアメイトが出ていくことになり、新たに韓国の女の子がシェアメイトに!これで話す人が増えるから私への干渉が少なくなるかと思いきや。。。

全く変わらず。。。

それどころかその子と私がキッチンやリビングでちょっと話をしていると「あ〜、その映画知ってる!」とか「ほらやっぱり相性合うと思ったの!」など会話に入って(遮って)くるように。

そしてその子1人だとあまり話しかけない。。。なぜ。。。

キッチンでのシェアメイトとの会話の内容について私にメッセージを送ってき他ことも。。。常に聞き耳を立てて怖い

いや、むしろさらに私への執着がまして、大家さんが帰ってきたときに私がトイレにいても外から大きな声で所在確認。。。やめて。。。

そして家で仕事をしている私にも部屋の外から声をかけ「アイスがあるわよ!もう取り分けたから早く出てきて!」「サプライズがあるわよー」(スムージー作って待ってる。が、その前にキッチン占領されてお昼ご飯食べれていない。。)とか「忙しいのは分かってるから!それでね。。。」

私が不安に思っていることや弱さを見せてしまったのでその事を煽るような事を言われ、固まっていると「ほらその顔!泣いてもいいのよ!泣きなさい!」と。。。なんかカルト教みたい。。。

私もその当時色々と事情があり精神的にも参っていたのでさらに恐ろしさが増して恐怖を感じるように。

実は家事情もやばかった

大家さんの介入もすごかったんですが、実は家自体にも問題が。。。

大家さんは掃除機をかけないので私がたまにかけていたんですが、基本家にあるものは半分壊れてる。もちろん掃除機も。

学生用の冷蔵庫を与えられてたんですが、冷凍室のカバー?がガムテープで貼られ、温度調節がおかしいので霜だらけ。
冷蔵庫のものも凍る。ケチャップも凍る。冷凍庫のものは半凍り。アイスは溶ける。

そして何よりも大家さんが料理しだすとキッチンが大荒れ。なぜか洗った食器のところにお肉の解凍(その下に私のお皿。。。)、床に冷凍フルーツの袋、キッチンの台に直に解凍中のフルーツや食材。。。そして数時間放置。

一応終わると片してはくれるんですが、食材を出しっぱなしの時間が長いからゴキさんが大量発生。。。oh nooooo

夜中の電話

極め付けはある日の深夜1時半過ぎの事、私が寝ているといきなり電話が!

ナイトモードにしているので夜に音が鳴ることがないので驚いてスマホを見ると大家さんから。。。(何度もかけて緊急連絡に変わってた。朝見たらショートメッセージ、留守電が。。。)

少し悩むも電話を取ると「ショッパーズに買い物に行ったんだけど、鍵忘れちゃったから下開けて〜」

。。。。。

仕方なく1階まで行き鍵を開けたら本人はめちゃめちゃ笑ってる。。。
「リンゴジュースがセールだったから買いに行ったのぉ〜」

流石に私も不機嫌になり言葉を発せずにすぐに寝たんですが、それだけじゃ終わらなかった。

翌朝会うと「昨日のリコこんな感じだったわよ〜」と背中を丸めて眩しそうに歩く私の真似をして大爆笑。

あまりの怒りで言葉にもならず、その日はしばらく公園に行き怒りがおさまるのを待ち続けました。

精神が乱れまくり、引っ越しを決意

フルタイムの仕事が決まってから!と思っていたんですが、全く決まらず。そうこうしているうちに心は乱れまくり、やたら涙が出てきたり、夜すぐに起きてしまったり、ゴキも怖くてキッチンでも常に緊張。

もう無理!と思い、家を出る決意をして伝えることに!もうこの時には恐怖を感じていたので言い訳のような事を並べてなんとか伝える。

その後は急に怒り出したり、私がやる事を責めたり、かと思えば「もうちょっと住んでてもいいのよ」と言われたり。。。

もうトロント自体に疲れてしまい、以前いたロンドンという郊外に戻ったんですが、本当に引っ越しをしてあの家を離れるまで精神が落ち着きませんでした。

カナダで重視される大家さんのリファレンス

収入証明、クレジットスコア、リファレンス

今回私はなんとか次の家を見つけることができたのですが、カナダでシェアハウスや家を決める際に大家さんのリファレンスが結構重要視されます。

リファレンスとは家賃をちゃんと払っていたか、トラブルを起こしていなかったか、どんな人物かなどを大家さんに聞いて確認するもの。レターだったり、直接電話が入ったり、管理会社や貸主によって求められるものは変わってきます。

本当に家探しは大変!でも下手な大家さんに当たってしまうと、このリファレンスのために家をすぐ出れない、言いたい事を言えない、などという自体にも。

オンタリオ州は契約書がきっちりしているので通常は契約書違反で訴えるなどできるんですが、私の場合は契約書もなく、揉め事をする精神力もなく一刻も早く離れたい一心だったのですが、大家さんとのトラブルを避けるためにも、家探しは慎重に!しっかりチェック!焦らず探す!気をつけてくださいね。

住む前も、住んでからも、シェアハウスを出る時も、なにかと重要な大家さんとの関係。「シェアハウスは一時的だし〜。」なんて思わずに、しっかりチェック!そして私のようにクレイジー大家さんの場合、一刻も早く出る事をおすすめします!

みなさんがクレイジー大家さんに出会いませんように。