Interactive Media Designってどんなコース??

話題のIT系の中でもデザインを勉強しよう!

話題のIT。カナダだと特に永住権を取りやすい分野と言われていますね。でもITと一言で言ってもプログラミングからデザインまで様々。
その中でも私がカナダのコミュニティカレッジで学んでいるInteractive Media Designをご紹介!

ITは気になるけど計算とか苦手だし。。という方、まだ諦めるの早い。ITの中でもどの分野に行きたいか、自分が好きな部分はどれかをきちんと把握すれば、学びたいことが見えてくるかも!

Interactive Media Designコースの中身

Interactive Media DesignPhoto by Alexandru Acea on Unsplash

Web, UX/UI, Motion Designなど色々なメディアに関するデザインを網羅するコース!
「網羅」するため学校によってフォーカスする内容がかなり変わります。
今回は私の通っている学校のInteractive Media Designのコース内容をご紹介。
もし行きたい州や地域があればそこの学校のホームページから内容をきっちりチェックしてみてくださいね。

何を勉強するの?

1年目で習うのは下記のソフト

  • デザイン系:Illustrator, Photoshop, InDesign
  • アニメーション、ビデオ系:Cinema4D, After effects, Premiere Pro
  • Webデザイン系:Adobe XD, InVision
  • プログラミング系:html, css, Javascript, Python, Sublime Text, Github, Atom, Terminal
  • データ系:Tableau
  • Photography:一眼レフ, コレーディング機材など

すべて経験ゼロの人から習えますが、ゼロからの学習はついていくのが本当に大変です。(しかも英語。。)
全てが知識ゼロの場合、調べる時間もあるのでかなり苦労すると思いますが、感覚がいい人、普段から色々なソフトに慣れている人は機転が利くかもしれません。

そしてこれだけの量を8ヶ月で終わらせるということは1つ1つのソフトにかける授業時間がとても少ないです。授業では基礎を教え、宿題でその応用。宿題をこなすには自分で調べていかないと授業だけでは厳しいという状況。
一瞬で終わるソフトもあるのでしばらく期間が経ったら忘れそう。。すでに忘れているのもいくつか。。。

新しいソフト、私の場合は特にプログラミング系は用語がわからないのでさらに混乱しています。
デザイン系も似ていて非なるもの。アイコンやできる効果が違ったり、私はある程度IllustratorとPhotoshopは使えるのですが、それでもよく混乱します。

さらに留学生には英語のエッセイのクラスと一般教養という授業もあります。(一般教養はカナダ人も受けます。大卒者は免除申請できます)

全くの別業界から来ている人、高校を卒業して入っている人たちは本当に尊敬の域です。

期間はどのくらい?

私の受けているコースは2年コース。

1ターム(4ヶ月)×2回=1年

実質勉強するのは8ヶ月×2回。
学校の入学は9月からと1月からの2回。9月入学の人は5月から8月まで夏休み。1月入学の人は夏の期間(5月から8月)も授業があり、その年の9月に前年の9月入学者と同時に2年生に上がります。

一番大事なお金の話

moneyPhoto ty Bruno /Germany on Pixabay

見えていなかったお金もあるので要注意!

費用は?

一番気になるのがお金ですよね。

私の学校の場合、1タームの学費が$8,313.65 ×4回。
合計$33,254.6(約266万円)
※1ドル80円計算(現在は円高なのでもう少し安くなります)

ひゃ。。た、高い。。。改めて見るとクラクラしてきます。
私のコースはテキストがないのですが、テキストを買う必要のあるコースはテキスト代がさらにかかります。

この金額は数年ごとに上がっているので、今後も上がることが予想されます。
詳しい内訳はこちらの記事でご紹介しているのでご参考にどうぞ。

カナダ留学 カレッジ費用大公開!2020年度版!

ソフトや環境も整える必要がある

このコースはソフトをたくさん使います。
学生ように無料で一定期間使えるものもあれば、月契約をしなければいけないものも。
とくにデザインソフトはAdobe一択なので選択の余地がありません。
自宅でも作業したいという人は自分のパソコンの環境を整えるしかありません。

学校が開講している時はHomework Labという作業できる教室がいくつかあり、そこにWindowsもMacもあり、ソフトもきちんと入っているので、そこで宿題や自習をする生徒はとても多いです。(現在はすべて閉鎖されているので、学校側が配慮して特別にデザインソフトを無料で使用できるようになっています。)

このコースで十分??

突き詰めたら足りない。でも勢いも大事

お金と時間に余裕があれば進学も選択肢の一つ

論理的な部分や技術的な部分も十分とは言えないと思っています。
もっと深く学ぶことは尽きることがありませんが、それには時間とお金がとてもかかります。
技術職でも学歴は見られます。あればあるに越したことはありません。もちろんコミュニティカレッジが不十分というわけではありませんが、大卒以上を指定している会社ももちろんあります。

お金と時間に余裕がある人はさらに上のコースや大学、もっとフォーカスしたコースに進学するのもありだと思います。
私の通っているコースでも卒業後にさらにもう1年上のコースや大学3年次に編入できるシステムがあります。

運と経験が大きい

実際に働きながら勉強するというのも一つの手でこれが一番勉強になり身につくのも早いです(経験談)。
どんなに勉強しても結局会社ごとに状況がかなり変わるということ。基本的なものは同じなので基礎をしっかりやることが重要。
あとはその業界、職種、会社によって変わるので、運やタイミングもとても重要。

技術職は何よりも経験を重視されるので、基本をしっかりやった上でいかに経験を積めるかが重要になってくると思っています。
今の外出自粛の中だとこの経験を得るのがとても大変ですが。。インターンもあるので探してみることをお勧めします。(無給、有給があるので確認してから応募してくださいね)

卒業したら何になれるの?

hiringPhoto by Quinn Kampschroer on Pixabay

業種も職種も様々

可能性は広く、選択は自分!

学校のコース紹介では下記のように書かれています。

Some self-employed programmers work from home, communication design studios, computer software development firms, interactive software publishers, media production companies, or information technology consulting firms.

個人のプログラマー、デザインスタジオ、ソフトウェアデベロッパー、ソフトウェア系会社、メディア制作会社、ITコンサルなど。

プログラマー、UX/UIデザイナー、Webデザイナー、Motion デザイナー、デベロッパー、ビデオ編集、3Dデザイナーなどが職種として上がってきます。
でもこのコースはかなり広く浅く網羅するので、なりたいものが決まったら自分でどんどん深掘りをして作品作りが必要になってきます。

私はこのコースを決めた時「ITってこれから必須だよね?グラフィックと関わりある感じでやりたいな。」くらいフワッとしか考えられていなかったので広く浅く経験できたのはよかったと思います。

すでにアニメーションをやりたい!プログラミングをやりたい!と決まっている人はフォーカスしたコースの方がいいと思います。

早めの選択が必要

2年コースといっても実質学ぶのは16ヶ月しかありません。
ウカウカしているとすぐに卒業を迎えてしまいます。
宿題でかなり時間がなくなりますが、そんな中でもある程度自分に合ったもの、好きなもの、得意なものなどを総合的に考えて卒業後の選択を絞っていくのが必要になってくると思います。

苦手なもの、もうこの方向には進まないと決めたものでもとりあえず単位は取らないと卒業できないので、そこがこのコースの辛いところですが、全てを自分の目で、体で確かめられるのはとても貴重なので1年目から選択する心構えでいるのがポイントだと思います。

あとがき

まもなく1年目が終わるところですが、1年目が終わっての感想は、本当に早い!!!
一つ一つの授業の進みが早く、ひたすらこなすことに終始しがちですが、そんな中でも自分の得意分野、好き、嫌いもかなりはっきりしてきます。

カナダは夏休みが長い分(9月入学者の場合は)その間にできる経験や積み重ねることができる知識も多いと思います。
コロナウィルス がいつまで続くかわからないので、この先どうなるのか不安ですが、まずは卒業(これ重要)そして在学中に少しでもスキルを上げて経験を積めるようにと怠け心と毎日戦っています。

皆さんの将来の選択の役に少しでも立てたら嬉しいです。