非英語圏の外国人はやっぱり英語が上手いの?他のアジア人の英語はどう?

欧米のノンネイティブは英語がうまい?他のアジア人も英語がペラペラ?

非英語圏でも日本人以外は英語が得意なイメージありますよね。
やっぱり外国人は英語が得意?アジア人でも日本人以外は英語がうまいの??というのをオーストラリアとカナダ留学、そして旅行などの経験から思う英語の得意不得意!

非英語圏の外国人は英語がうまい?Photo by Duy Pham on Unsplash

同じグループの言語は強い!

英語は色々な言語の影響を受けていると言われていますが、一番大きな影響を受けているのがラテン語。
スペイン語はなんと400くらい意味もスペルも同じ単語があるそうです!!!(語学学校時代のコロンビア人の先生談)
最後の綴りが違うだけという単語も多いらしいので合わせると相当な数ですよね。
ただただ羨ましい。。。

今日のロマンス諸語(東ロマンス語:イタリア語ルーマニア語、西ロマンス語:フランス語スペイン語ポルトガル語など)は、俗ラテン語から派生した言語である。また、英語ドイツ語オランダ語などのゲルマン諸語にも文法や語彙の面で多大な影響を与えた。

-wikipedia

フランス語由来の単語も多く、英語でもそこだけフランス語っぽい発音だったりするものもあります!
resume(レジュメ/履歴書)やcroissant(クロワッサン)など急に「え?今フランス語?」という発音で時々躊躇しちゃいます。

スペイン語とポルトガル語はとても似ているのですが、この2つがわかるとイタリア語もなんとなくわかるらしく、フランス語も他の言語よりも楽に習得できると言われていますが、英語は影響は受けているけれどもちょっと違うようですね。
でも日本語と比べたら遠い親戚くらいな感じなのかな?

ラテン語圏の人はみんな英語得意?

ラテン語Photo by Maret Hosemann on Pixabay

じゃあスペイン語の人とか英語めちゃめちゃ簡単じゃん!と思いますよね。
でもブラジル人も語学学校で一番下からスタートする人も珍しくないんです。
ブラジルも日本と同じように中学、高校で英語を習いますが、得意じゃない人はたくさんいます。
カナダの語学学校では大人になって留学しているブラジルの人がたくさんいたのですが、上手な人もいればゼロから頑張っている人もたくさんいました。

スペイン語もポルトガル語もアルファベットの言語なので日本人よりはアルファベットへの馴染みもあって、みんな筆記体でスラスラ書くし、読むのも早いと思いますが、英語の文法や単語や発音は苦労していました。

そして意外と英語に自信がない人も多い!
「いや、僕の英語じゃ。。」と言う人も結構います。
英語に自信がないのは日本人だけじゃないんです!

ブラジルの子達が集まって「もう英語とポルトガル語は全然違うから大変!」というので「日本語は文法も単語も1つも同じのがないよ!」というと愕然としていました(笑)

読むのは比較的得意?

単語が同じ、もしくは似ているものが結構あるのでラテン言語の人たちは読むのは日本人よりも馴染みがあるようで、ブラジル人の友達に「字幕を見ればなんとなく理解できるよ!」と言われましたが、字幕だけじゃ無理。

まず読む速さがついていけないので読みきれない。。
そして単語もわからない。。むしろ耳と雰囲気で理解しているのでがっつり映像を見ている方がまだ理解できるかも。

発音はやっぱり大変

発音は難しいPhoto by Vinicius Benedit on Unsplash

フランス語から来ている言葉もとても多いのでフランス人は英語が得意?と思いますが、発音はまた別。
フランス語独特の発音が強く残る人は結構多いです。
昔フランス系の会社にいた時に社長が話しているのがフランス語だとずっと思っていたら英語だったことがありました。
かなり教育を受けた人でも発音を直すのは難しいんだなぁと思いました。

ブラジル人の友達も中国人の友達もやっぱり発音に苦労していました。
日本語が一番言葉としてはフラットな感じがしますが、中国人も、ブラジル人も、フランス人も、今まで発音していない言葉はやっぱり苦労するんですね。

多言語に慣れている人は習得も早い

オーストラリアにいた時に同じホームステイ先に住んでいたのがスイスから来た女の子でした。
スイスでは4つの言語が使われていて、イタリア語、ドイツ語、フランス語、ロマンシュ語があるそうで、ドイツ語も「スイスジャーマン」と言ってドイツのドイツ語とは発音が違うらしいです。

彼女の場合はスイスにいる時からテレビでこの4つの言語、字幕が流れていたので「母国語以外の言語」がとても身近だったようです。
オーストラリアに来たばかりの時は「sky(空)」もパッと出ないくらいだったんですが、耳がめちゃめちゃいい!
ホストファミリーが話している内容はだいたいわかったそうで、あっという間に上達していました。
こう言うのもヨーロッパの人が英語の上達が早いと思われる1つの要因かもしれないですね。

もちろん全てのヨーロッパの人が英語が得意かと言うとそう言うわけでもなく、オーストラリアにいた時に出会ったドイツの人たちは英語が得意ではなかったです。
本当に同じ国でも都会と郊外、教育など色々なものが関係している感じです。

アジアでもこんなに違う英語の感覚

他のアジア人は英語がうまい?Photo by Artem Beliaikin from Pexels

フィリピンは中間階層以上であれば英語は得意?

日本にいた時にフィリピン人の友達がいたのですが、彼は中流家庭。
でもフィリピンの中流家庭は日本人の私からしたら「お坊っちゃま」大学入学記念に運転手付きの車をもらった。とか、家にお手伝いさんがいた。とか。。。
謙遜して「中流家庭」と言っているのかと思ったのですが、フィリピンでは中流と上流の差はあまり大きくなく、中流と低所得層の差がものすごくあるらしいです。
日本貿易振興機構アジア経済研究所のアジ研ワールド・トレンド(2012年9月発行)でも上流、中間層が全体の2割、その他が8割を占め、フィリピンの所得の半分をこの2割が占めているという現状のようです。

そして中間層以上の人たちは家でも英語を話すことが多く、彼もタガログ語はお手伝いさんから習ったと言っていました。
今コミュニティカレッジで一緒の友達はその人ほどではないですが、小学校から大学まで学校では英語で授業だったと言っていたので、彼女の場合は普段はタガログ語なのでネイティブほどではないですが英語には慣れているようです。

中国語は文法が英語と似ている?

中国語と英語は言葉はもちろん全然違いますが、文法は日本語よりは近いようです。
中国人の友達に日本語の文法を伝えたらあまりに違うので驚いていました。
中国も中学、高校と英語を勉強しますが、やっぱり得意不得意はありますよね。
前のシェアメイトがカナダの大学院に行っていたのですが、話すのはとても苦手なようで、結構苦労していました。
コミュニティカレッジの友達もカナダで1年間語学コースに通ったそうです。
中国の人は英語が得意なイメージがあったんですが、みんな苦労はしますね。

韓国人とは一番わかりあえる

日本語と一番近い言語はやっぱり韓国語!!!
日本語と韓国語では単語も似たものがあり、文法も似ている!
英語の苦労も同じくらい!!!文化も似ているので言いたいことがお互いにわかる!
海外で一番友達になりやすいのは韓国人だと思います。
発音に関しても他の言語の人と比べたら韓国の人が一番日本人の発音の苦労と同じような気がします。

日本人が英語を話すってすごい!

日本人が英語を話せるのがすごいPhoto by Bagus Pangestu from Pexels

こうやって見るとこんなに文法も単語も使っている文字すら全く違う言語を勉強して喋れてるって言うこと自体がすごいこと!
文法の間違いや発音や単語量が少ないことよりも今英語を勉強している、少しでもわかることだけで胸を張ってもいいくらい!

日本語からしたら他の言語の人たち、特にラテンやギリシャ系の言語の人たちは羨ましすぎますが、こんなに違う言語を勉強して、コミュニケーションができていること自体が偉業ですよね!

他の国の人たち、特にアジア圏以外の人は「見た目もなんか英語話せそう」(私の勝手なイメージですが)という感じもしますが、英語を学ぶ上ではみんな苦労しているんですね。
むしろこんなに違う言語を勉強している自分を誇らしく思いましょう!

まとめ

語学学校に通っている時はみんなそれぞれ苦労していて英語にヘトヘトになっています。
ルーツが同じだったり、影響を受けている言語でも語学学校に通っている時点で分かち合える部分はすごくあります。

語学学校だと同じレベルの人たちと勉強することになるので、なおさら仲間意識も生まれ、それほど母国語が何だからという意識はあまり無くなります。

語学学校の先生が「I can’t speak English」って言っている時点で英語喋ってるから大丈夫!と言っていましたが、本当にそうだと思います。
すでに「ゼロ」ではないんです。

みなさんの英語学習が自信を持ってどんどん楽しくなりますように。