ボランティアは「Give and Take」

「ボランティア」って聞くと「人助け」「立派なこと」って思っていませんか?
私もよく周りに「ボランティアをしに行った」というと「えー、すごーい。偉いね。」とよく言われました。でも全然偉いんじゃないんです。
ボランティアは実は「助けてあげてる」のではなくて「お互いが助け合ってる」ものだと思っています。
「相手のため」と思っていても、実は自分がそれ以上に癒されていたり、満たされたり、助けられていたり、実は「Give and Take」なんです。

以前私が参加したことのある国内のボランティアに参加したときのことを書いた記事も、もし良かったらみてみてくださいね。

海外ボランティアで大事なこと

スキルや資格がないとダメ?情熱が足りない?

以前ボランティアをした時に、私の後任で来るはずの方が辞退されました。
理由は「自分にはそこまでの情熱も技術もない」ということでした。

実は情熱メラメラで来て来た人ほど現実とのギャップに悩み、上手くいかないことが結構あるんです。

  • 全然歓迎ムードじゃない
  • 想像していた活動ができない
  • 現地の人が協力してくれない
  • せっかくやったことを無駄にされる
  • 誰も期待していない(期待されてることが金銭的)
  • パンダ状態でただただ辛い

「誰かのために何かがしたい!」という気持ちはとても立派だし、素敵なことですが、冷静に考えた時に「自分の言ったことを聞いてくれない」「協力してくれない」というのはもしかしたら「私のいうことを聞けば上手くいくのに!」という上から目線になってしまっていませんか?
「こんなやり方じゃダメ!」と急に知らない人がやってきて言ってきたら、それがたとえ良さそうでもいい気はしないですよね。
もちろん現地の人の生活向上のためを思っての行動や発言だったとしても、相手の気持ちが離れてしまったら、それはもしかしたら自分よがりになってしまっているのかも。

現地の人たちにとっては「外国人」は初めて見る存在かもしれません。
実際私が行った場所も外国人はとても珍しい存在。完全にパンダ状態です。
彼らにとっては人生で最初で最後の外国人かもしれません。
インターネットがあっても、実際に目で見て、言葉を交わして、外の世界を見ることはとても大事な、貴重な経験だと思います。

存在そのものがお互いに人生の素敵な思い出に。

私は職業訓練校で教えていたのですが、生徒や近所の人たち、関わる人が髪を触ったり、腕を触ったり、歌を聴きたがったり、それだけでもお互いに素敵な経験だと思うんです。
何百人と関わる中で、「私」という外国人と接して外国に興味を持つこと、外国に行きたいと思って何かに挑戦しようと思ったり、現地の人たちに楽しい思い出を残すだけでもそれは行った価値があると思うんです。
世界を変えるのは難しいかもしれないけど、もしかしたら誰かの人生を少し良くすることができるかもしれない。そのきっかけになるだけでも素敵じゃないですか?

意外と「なんかアフリカとか一度行ってみたかったしー、海外ボランティアってちょっとやってみたかったから応募してみた」くらいの軽い気持ちでいく方が気負わずに上手くいくかも?!(実際私がそうでした(笑))

大事なこと①「現地」に溶け込む努力

私が行ったのはガーナという国の田舎町だったのですが、海外ボランティアで大きな壁になるのが「言葉」。
ガーナも公用語は英語ですが、現地で話されているのは現地語。
地域にもよりますが、貧しい田舎の人ほど英語が全く話せないということが多い気がします。

日本人でも急に外国人が知らない言葉で話してきたら警戒しますよね。
日本語で「こんにちは」と言われるだけでちょっと親近感がわきませんか?
ボランティアと言っても、現地の人から見たらただの外国人。
まずは自分がお邪魔させてもらってるという気持ちで現地の生活に慣れることが重要だと思います。
現地の人は自分たちと同じ生活をしている人に親近感がわき、言葉が少しでもわかるととても喜んでくれます。

現地の人と同じものを食べ、同じ服を着て、同じ言葉を話す。(努力をする)

なるべく自分から進んで現地に溶け込む努力をすると、周りが受け入れてくれるようになります。

なるべく現地語を覚えましょう!
少しの単語でも現地語が話せるのと話せないのでは相手の距離感が全く違います。

そして洋服。私は現地では寝巻き以外全て現地のドレスしか着ませんでした。
(現地ではパジャマのような寝巻きはなく、みんな洋服で寝ていた)
アフリカのドレスがカラフルで大好きだったというのも大きいですが、現地の服を着ていると知らない人からも「アフリカンドレス素敵だね!」と言ってもらえますし、話すきっかけにもなります。

大事なこと② 相手への理解と同じ目線に立つ努力

海外ボランティアはどちらかというと貧しい国に行くことが多いです。
現地では電気や水道、道路などのインフラも整備されていない国が多くあります。
経済的、科学的、教育的、色々な観点から「日本の方が進んでいる」「この国は遅れている、劣っている」という見方をしてしまうことがあるかと思います。
でもそれは色々な過去の歴史だったり、政治だったり、様々なことが複雑に絡み合って現在があり、上から見てしまうと相手にもそれが伝わります。

本当に大事なのは相手を理解しようとすること。同じ目線に立つ努力。

現地の人たちの生活や考え、気持ちを理解しようとすること、同じ目線に立つ努力。これって意外と難しいんです。
自分は気づかないうちに上から目線になっていることも。
それは相手も同じこと。
現地の人も「外国人」を「お金を運んでくる人/ツール」と思う人も多いです。
それは人としてではなくその後ろのお金を見ている。
それってすぐに感じます。こちらは「お金」ではなく「経験」や「改善」の努力をしたいのに相手が求めているのは「お金」そうすると対話がすれ違うことがとても多いです。
お互いに知らないと勝手に自分の想像や思い込みだけで判断してしまいますよね。
でも話してみると「そうなんだ。そう思ってたんだ。」ということも。

出会う人とはどんな人とでも話してみること!

バスの中でも、マーケットでも、近所の人でも、ホームステイ先でも、どんな人とでもちょっと話してみること。
そうすると色々なことがわかります。
やっぱり話すってすごく大事です。話してみるとお互いが少しずつ理解できて、腹を立てていたことも「そういうことだったのか」と理解すると対応も相手への印象もガラッと変わってきます。
また、現地の人も私たちが嫌だなと思っているということを知らないから余計に言ってくるということも。
「こう言われて私はこう感じるから悲しい」ということを伝えるとわかってくれることもあります。
英語が得意じゃなくてもいいんです。現地の人が英語を笑うこともあります。
でもいいんです。ちゃんと伝えることの方が黙っているより100倍大事!!
しかも話すことを恐れなくなると言葉も上達しますよ♫
(英語じゃなくて現地語が上達したらさらに一目置かれて話をより聞いてくれます)

大事なこと③ 自分が「現地」に飛び込んだという理解

私がボランティアをしたのは30歳をだいぶ過ぎたあたり。
日本でも「30過ぎて独身。。」と言われることが結構ありますよね。
ガーナでも25歳くらいで結婚して子供がいるのはごくごく普通のこと。

知らない人でもまず会ったら「年齢」「既婚の有無」「子供の有無」いないと「なんで?」という質問が会う人ごとに毎日何度となく繰り返されます。(バスで隣の人にも聞かれます)
キャリアに邁進していたわけでもなく、気づいたら一人だったというだけで「なんで?」「なんで?」と聞かれるたびに自分が悪いことをしているかのような気分になり凹んでいました。
ある時また学校である先生に言われ、あまりに言われ過ぎて「もう毎日何百回も言われるけど、私が悪いことしてるように聞こえる!」とつい言ってしまったんです。

「それはあなたがガーナにいるからよ。」

他の女性の先生が言った一言にハッとしました。
「私だって27歳だけどしょっちゅう言われる。言われるのはあなたがガーナにいるからよ。」
まさにその通り。これが現地では普通で、そうでないから不思議でたまらないのはごくごく当たり前の感情。
私が自らガーナに来たのに、現地の風習が嫌だ!と怒るのは違うなと気づかされました。

この言葉を聞いてからは色々な質問に対してもあまり深刻にとらえず、これも一つの習慣。挨拶みたいなもの。と捉えることができるようになり、すごく心が軽くなって、逆に「私は毎日お願いしてるのに神様が旦那さんを連れてきてくれないの」とか返す言葉もバリエーション豊かに楽しめるようになりました。

大事なこと④「誇り」と「プライド」を汚さない

どんな相手でも相手の「誇りとプライド」を大事にするということ。

例えどんなに貧しい生活に見えても、どんな人にも誇りとプライドがあります。
それを汚してしまうような発言や態度は相手に拒絶されてしまいます。
一度拒絶されてしまうと受け入れてもらうのは至難の業。
いくら現地の人が根に持たないと言ってもこれはかなり厳しい。
相手が大事にしているもの。誇りに思っているものに対してはきちんと尊敬の念を持つ。理解できなくても「ここではそうなんだ」と理解する努力をすること。
現地の習慣や風習の中には受け入れるのが難しいことや信じられないことも。
苦手なものもあると思います。
でも自分が大事にしているものを「うわ!怖い!」「そんなの本気にしてるの?」と言われたら悲しいし相手への距離も感じるし、不信感にもつながりますよね。

現地では占いや霊媒的なもの、宗教やしきたりなどなかなか日本では信じられないようなことを本当に心の底から信じていることも。
民族の位のある方に対しては特に失礼のないように気をつけましょう。
率先して中に入れなくても否定することだけはしないようにしましょうね。

現地の人の協力なしに何もできない

生活から言葉まで。現地の人のサポートに感謝!

現地語の先生

「ボランティア」として行ったんだから現地の人の役に立つぞ!
と思っても、実際は生活、言葉、食事、習慣。何にも知らない子供と一緒。
現地の人のサポートなしには何もできません。
バスに乗るのも、買い物することも、炭の使い方も。
道に迷うこともしょっちゅう。(google mapすら道がでないことも)
困ったことがちょっとでもあると現地の人の知識と知恵に頼ることばかり。
最初の数ヶ月からバリバリやりたい!と思っていても、実は一人では生活すらまともにできないんです。

ボランティア活動も現地の協力あってこそ!

言葉の壁も風習も習慣も、様々なことが現地の人の協力なしにできません。
何かやりたいと思ったらまずは現地の人に相談。
現地の人に拒否されないか、どうやったら聞いてもらえるか、こんなことできるかな?など自分だけで考えていては現地の人の反応や考えがわからないから上手くいく可能性もやっぱり低いですよね。
現地の人の協力がいないと人が集まらない、話を聞いてもらえない、ということはよくあります。現地の協力あってこそ「次回」現地の人がやってくれるかもしれないという希望すらでてきます。

「協力してくれる現地の人」に出会えるかどうかがものすごく大きい

縁も運も大きくあると思いますが、頑張ってる人、現地に溶け込もうとしている人は周りも協力してくれる人が集まってくることも。
自分が可愛がってもらえる努力、現地語やいろんな人と話すことを惜しまずに現地に溶け込む努力は必須です。

現地を楽しもう!

しばらく生活する土地。少しでも楽しめる方がいいですよね。
正直ストレスがたまると思います。
友達がいない、現地語がわからない、気晴らしに行くところもない。
少しでも現地の楽しみを見つけてください。
食べ物でも、ドレス作りでも、ちょっとした現地の人との会話でも、一人部屋でカラオケでも。
とにかくストレスをなるべく溜めないというのがすごく大切。
多少お金を使ってもマッサージに行ったり、現地では高級なレストランに行くのもあり、小旅行もあり。
ストレスが溜まると免疫力も下がるので、それでなくても栄養が足りない現地での生活、健康じゃないと気持ちも下がっちゃいますよね。

現地のイベントも参加してみよう!

ブルーマン集団も参加して走っていました

実はガーナでもマラソン大会があったんです!
正直、これに参加するには参加費が必要。参加費自体は高くないのですが、貧しい人たちは参加しません。お金払って走るなんて。。。
なので参加している人たちはちょっと余裕のある生活をしている人たちと外国人がほとんど。
現地の人たちを考えると後ろ髪が引かれるかもしれませんが、それはそれ。
ちゃんと自分が楽しめることを見つけたら参加してみましょう!

私は5キロに参加したのですが、5キロは「Funマラソン」というタイトルがついているように楽しむマラソン!
いろんな人が参加していて、なんと参加者全員金メダルをもらえました!
ボランティア活動ではありませんが、自分が楽しむこともすごく大事!
こういう現地のイベントに参加するのも貴重な経験ですよ!

元気があればなんでもできる!

元気があれば楽しめる!

本当に「元気」でいることって大事なんです。
特に私がいたのはアグレッシブな個性強目の地域だったので、元気があると冗談を返しても反応がとてもいいので楽しめるのですが、元気がないとイライラばかり。。。

アントニオ猪木の「元気があればなんでもできる!」というのは本当ですね!
むしろ元気がないと本当に何もできません。
思考回路もネガティブになりがち。。。
せっかくの海外ボランティア!今後の人生にも大きく影響するかもしれません。

体の健康と心の栄養チャージをしっかりして現地を楽しんでくださいね。