カナダ人はどんな人?実は色んな国のルーツがたくさん溢れてた!

「カナダ人」のルーツはイギリス?フランス?アジア?だけじゃなかった!

カナダ人というとどんな人を想像しますか?
ほとんどの人は白人系の人を想像するんじゃないでしょうか。
確かにカナダは白人の方が多いんですが、ルーツを紐解くともう世界中から集まってきたんじゃないかと思うほど多種多様!
場所にもよりますが、私が知り合った身近な人たち(オンタリオ州のロンドンとトロント周辺)だけでも色んな国のルーツを持った人たちがたくさんいた!

どんな国にルーツを持つ人がいるのかをちょっとご紹介!
カナダに興味がある方も、これから行こうと思っている方にもご参考になったら嬉しいです。

カナダ人は何人が多い?ルーツは多種多様!Photo by fauxels from Pexels

カナダはどんなルーツを持つ人がいるの?

人種や国だけでは判断できない「カナダ人」のルーツ

どんどん広がる多文化&多国籍

まずは現在のカナダ人の系統を知ろう!
70%近くがヨーロッパ系カナダ人(白人)、カナダ先住民族系の方は4%、中国系は5%、その他となります。
そして移民国家カナダ!なんと20%の人がカナダ以外で生まれた人なんです。
移民の中でも60%がアジア系と言われていて、最近では中国とインドからの移民が特に多いそうです。
私の通っているコミュニティカレッジでもインド系の生徒はとても多いです。

カナダ人のルーツを知ろう!World Population Review

外見だけでは判断できないルーツ

実は外見や国籍だけでは一言では言い表せないんです。
私が今まで知り合ったカナダ人でも両親がチェコ出身、中東出身、もちろんミックスカップルもたくさんいます。

そしてまた複雑なのが、両親は中国人だけど両親ともに生まれ育ったのがベトナムやカリブなど、ルーツは中国だけど両親ともに中国に行ったことがないという人が結構いるんです。
別の友達は生まれたのはカナダ、両親は台湾人、小学校は台湾で通い、その後カナダに戻ってきた子も。
私の友達のブラジル人(現在は永住権取得済み)も両親ともにイタリア系の3世。
見た目はイタリア系だけどブラジル人でこれからカナダ人になるかも?

カナダ人ではないですが、アメリカ人の友達はドイツ系白人の父とドミニカ共和国出身の母で、私が出会った時はがたいのいいかなり肌の色が濃い人で目もまつげも真っ黒だったので黒人さんなのかと思っていたら、昔の写真を見たら真っ白!
実は日焼けで黒くなってたんです!

カナダの白人系の人の中でもルーツの国は様々。アジア系でも先祖がすでに何度か他の国に移住していたり、ラテン系でも先祖はヨーロッパだったり、さらにミックスカップルを考えるともう見た目や出身国だけで判断すること自体がナンセンスですよね。

センシティブな問題にもなるので聞くときには気をつけよう

私のクラスはほぼ留学生なので、初めの頃は「どこから来たの?」という会話がとても多かったです。
ある生徒が聞かれたときに「ヨーロッパ」とだけ答え、「ヨーロッパのどこ?」と聞かれても「ヨーロッパ」と答えていたので、人によってはあまり言いたくないことも。
平和な国であればいいですが、世界には色々な事情の国もあるし、感情的に複雑なこともありますよね。
「どこ出身?」はよくある質問ですが、相手の反応を見て言いたくなさそうだなと感じたらそれ以上聞くのはやめましょうね。

私は出身地などはあまり聞かないのですが、自分が聞かれたときに相手に聞かないのも興味がないみたいになるかなーと思って基本的には「ここで育ったの?」という感じで聞きます。
そうすれば言いたい人は自分のルーツを話すし、そうでない人も自分の言いやすい表現で言えるかなーと思うので。

(私自身、日本国内ですが生まれたところと育ったところが違い、引っ越しも数カ所で聞かれると説明が面倒なので昔からあまり人に聞かなかったと言うのもあるかも)

場所によっても割合は様々

バンクーバーは約半数がアジア系と言われています。
でもやっぱり2世、3世となるとどんどんルーツである国よりも自分が生活している国の文化や習慣に寄っていくようです。

トロントは超多民族都市!「人種のモザイク」と言われるほどいろんなルーツを持った人がいて、チャイナタウン、コリアンタウン、ブラジリアンタウン、キャベッジタウン(アイルランド)、リトルイタリー、コルソイタリア、グリークタウン、インディアンバザール、ジューイッシュネイバーフッズ、リトルポーランド、ポルトガルビレッジ、そしてリトルトーキョーまで様々な国のエスニックタウンがあるほど!!
エリアによっても色々な雰囲気を味わえますね。
トロントに来られた際にはぜひぜひチェックしてみてくださいね!
いろんな人種、民族を尊重してそれぞれのエリアを楽しめるのはすごく素敵ですよね!

私が住んでいるトロント郊外のエリアは中華系の人がとても多く、中国語(広東語が多いのかな?)をよく耳にしますが、親、祖父母世代が中国語、子供世代が英語を話しているのをよく聞きます。
教育をカナダで受けるので習慣や文化もどんどんカナダに馴染んでいきますよね。
あと数十年経ったら世代交代で雰囲気が変わってる!なんてこともあるかもしれませんね。

いろんな人がいるからお互いを尊重できる

いろんな国の人がいるから尊重しあえるPhoto by Andrew Butler on Unsplash

人種差別は法律で禁止!

カナダでは雇用やサービスを受ける際の差別を法律で禁止されています。
差別には人種、国籍・出自、皮膚の色、宗教、年齢、性別、性的指向、婚姻状況、家族の身分、障害があり、これを犯すと恩赦または執行猶予の有罪判決となっています。
そのため履歴書にはこれらのことを書く必要はありません。実際には名前などから判断できることもあり、それが就職などに影響するという実験もあったので、「厳密に平等」ではないにしても、国として差別をしない姿勢を見せているのは大きく違うと思います。

差別をする人は世界中どこにでもいる!

どんな国にも差別をする人は必ずいます。
それはもう仕方のないこと。でも色々な国に行ってみて、それを許されている国ほど差別はひどいし日常的になっています。
もう言ってる方は差別と思っていないくらい。

カナダは国として差別を禁止しているくらいなので、差別をする人はすごく少ないですし、差別を口にする人がいると周りの人から白い目で見られます。
無意識の差別は誰でもあると思います。でもそれを許されている国とそうでない国では全然違います。
差別はされてみないと痛みがなかなか理解できないと思いますが、理解しようとする姿勢があれば差別も少なくなると思います。

私も海外で初めて自分自身が差別をされたときにはショックで固まってしまいましたが、色々な差別に遭遇していると「教育や知識を得るチャンスがなかった人たち」なんだなぁと思うようになりました。
嫌いだとなかなかその人について知ろうとしなかったり、一部の情報しか見なかったりしてしまいますもんね。
それも理解できなくはないけど、せっかく同じ世界にいるんだから、お互いを知って違いを尊重しながらいい相乗効果を生み出したいですよね。

語学学校&コミカレ、学校は人種のるつぼ??

学校は人種のるつぼ!?Photo by Sam Balye on Unsplash

色んな国から来ているから面白い!異文化コミュニケーション!

アジアだけじゃない!ロシアや南米からも!

語学学校の生徒は100%カナダ人以外ですよね。
私が通っていたロンドンの語学学校では中国人、ロシア人、ブラジル人、コロンビア人、韓国人、アルゼンチン人など、私が話したことがあるだけでも他にも色々な国から来ている人がいました。

私が行った語学学校は日本人がとても少ない地域で、アジア人自体が全体的に少なく南米系の人が多かった気がします。
私のいたクラスでは中国の子は1〜2人、韓国の子も1人〜2人、ブラジルやコロンビアの子が3〜4人ずつくらい。最大で12人でしたが、最後にいたクラスは6人くらいでした。(1つのレベルが2ヶ月コースですが短期で来る生徒もいたので人数が多少変わっていました)

日本人が少ないオンタリオ州ロンドンは留学に最高の場所だった!

コミュニティカレッジはもっと色んな国から来てる!

語学学校は英語力を上げるため。
母国で英語教育が盛んな国、英語力がある人、母国語が英語の人は来ないですよね。
コミュニティカレッジではそんな語学学校に行かなくてもいい人も加わるのでさらに国際色豊か!
私のクラスメートにはインド、ウクライナ、中国、韓国、台湾、ヨーロッパ、トルコ、アラブ系など本当に様々。

エリアによっては留学生が少ないという地域もありますが、都会ほど留学生が集まりやすい傾向にはあると思います。
ほとんどの学校で留学生の割合を決めていると思うので極端に偏っている、留学生ばかりと言う学校は少ないと思いますが、多国籍な学校が多いと思います。
各学校で大体の割合などは出していると思うので気になる学校がある方はチェックしてみるといいかもしれませんね。

カナダ コミュニティカレッジ留学!入学してから最初の授業!

あとがき

最近は人種問題が取りざたされることが多いですよね。
カナダでもBLMの抗議デモがあったり、NBAでもコートやユニフォームにもスローガンが掲げられていたりして世界的に話題になっていますね。

でもルーツを知ると1つの人種でもいろんなルーツを持つ人がいるし、一言では表せない人も多い!ヨーロッパといってもいろんな国があるし、時代によって国が違ったり、生まれた国や育った国が違う人もたくさんいます。

これだけ自由に色々な国に行き来できる時代、見た目や生まれた国、国籍で判断したり区別するのはナンセンス!
その国の文化や伝統は尊重して継承すべき大事なものだけど、見た目や国籍での差別は悲しいですよね。
もうただの「地球人」でいいんじゃないかなと思ったりします。