アフリカでの交渉は基本!タクシーでの交渉術

Ghana Taxi

「外国人はみんなお金持ち」の考え

生まれた時からお金持ち

これはアフリカ、途上国ではよくあることですが、「外国人=お金持ち」という考え。
子供はもちろん、大人も多くの人がそう思っています。

私もアフリカのガーナで生活していて「白い人(黒人さん以外はみんな白い人)は生まれた時からお金持ち」と何度も言われました。もちろん大人にも。
かなり教育を受けた人もその考えが深く浸透していることがとてもショックでしたが、確かに彼らからしたらお金を持っているかもしれません。でも生まれながらに持っているわけではなく、働いて稼いでいるということを知らない、想像したことがない人が多いことに本当に驚きました。

そういう思考が根付いているので「お金を持っているんだから高く払ってもいいでしょ。」という考えになるのも仕方のないことなのかもしれません。
でも毎回言われた通り通常の何倍もの金額を払っていたらボランティアは生活できません。

支援から生まれた背景

ガーナの場合多くの支援やボランティアが入っています。現地の人もそれはよく知っています。
そのため「外国人はお金や物を持ってきてくれる」というイメージが付いています。それが「外国人はお金持ち」という印象を与えているように感じました。
「寄付も頑張って働いたお金から出している」という発想は生まれづらく、「お金持ちの人が有り余るお金を分けている」という印象。
それは仕方のないことなのかもしれませんね。だからこそ実際に行っている人たちが説明してあげることも大切かなと私は思っています。

Ghana PC room

すべて寄付のパソコンたち。
もちろん寄付はとても貴重で現地の人たちに新たな教育の機会や生活の助けにもなっています。
ただその寄付がどうやってきたのか、どういう人たちがどういう思いで寄付をしているのか、それに対してどう答えていけるのかも含めて一方通行ではない「寄付」という形の繋がりが持てるのが理想ではないかと思います。

マーケット、タクシー、は交渉が必須!!

Ghana's Market

値段が決まっていないものは常に交渉

モールなどで値段がついているようなものはいいのですが、マーケット、タクシーなどは常に交渉。
交渉せずにタクシーに乗ったりしたら大変な金額を後で請求されてももう来てしまったのでどうしようもないなんてことになりかねません。
下手すると大ごとになる可能性もあるので絶対にやめましょう!

大抵の場合外国人であればかなり高めの金額を言われることが多いです。
一時の旅行であればまだいいかもしれませんが、ボランティアで長期滞在の場合は資金も限られているし、そこで生活するので一度高い値段で払うと思われるとそこから下げるのは大変です。

現地価格を把握する

値段が高いのか安いのかわからずにただ闇雲に値切るのはあまりよくありません。
相手からしても現地価格よりも低い値段を言われたりしたら気分が悪いですよね。
現地価格をなるべく把握する用事情報を集めておきましょう!

現地価格の把握の仕方

  1. 現地人に聞く!
  2. Uberで検索
  3. タクシーの運転手さんの言い値を調査

一番はやはり現地の人に聞く!ホームステイやレストラン、タクシーなどを利用した際に、「ここからここだとどのくらいの料金?」と何人かに聞いておきましょう。
そうすることで大体の金額が把握できます。

二番目は「Uber」最近ガーナでも首都はUberが使えます。
評価システムもあるので私が使ったUberの方はどの方もとても親切で安全で綺麗な車!嫌な思いは一度もありませんでした。
金額も明朗会計!Uberが使えるのであればUber が最高!
ですが、混んでる時は値段がどんどん上がっていきます。。。以前とても優しいUberの運転手さんが「金曜の夜や雨の日はUberは最初の提示金額よりもかなり高くなるからやめたほうがいいよ」と教えてくれました。
一度検索して大体の金額を把握しておくと現地のタクシーでの交渉の時に使えるので便利ですよ♫

三番目は現地調査
何度かタクシーを止めて交渉をした時に同じような金額を言われたらそれが大体の目安の金額です。
ここでいう金額は最初の金額ではなく交渉していて向こうが「いくら以下は無理」という金額です。
自分が思っていた(聞いていた)金額よりも現地価格が上がっている場合もあるので、実際の調査も大切です。

交渉開始!

上からではなく”お願い”をする

誰でも上から物を言われたら気分が悪いですよね。
交渉も上から「そんなの高い!ぼったくりだ!」という感じではなく、あくまで笑顔で「お願い」をするようにしましょう。
その時に有効なのが現地語!
「マスター、メパウチョー」(マスター、お願い!)とつけるだけで向こうも気分が違います。

現地語のフレーズはこちらでもご紹介しているので、ご参考にどうぞ。
アフリカ、ガーナの現地語(チュイ語)を覚えよう!

諦めるのも大事

いくらお客さんとはいえ、向こうも仕事。そんな現地人と同じ価格なんて!という人もいます。そういう人はいくら交渉しても無理なので諦めも肝心。
お願いしても「その価格じゃ無理無理!」とプーっと車を発信してしまうことも。
向こうも生活がかかっているし、特に首都近辺だと現地の人もお金を持っている人は少し高めだったり、実際現地価格も高騰しているのでこの距離だったらこれくらいまで出せる。という金額設定をしておくといいですよ。
私はかなり安い現地の人並みの金額で交渉することが多かったので交渉決裂も結構ありました(汗)が、おまけして乗せてくれる人も多かったです。感謝。

ガーナの人は素直でシンプル思考。情に訴える交渉術

アフリカの人、私はガーナの人しか知らないのですが、少なくともガーナではとてもシンプルで素直な考えの人が多いので、「話せば理解してくれる」人が多かったです。
この時に大事なのが「ちょっと大げさに話をすること

私はボランティアで行っていたので、ボランティアということを強調する。
タクシーを止めて値段を言うと、大体「えー!」っと言われます。
その時に
マスター、メパウチョ(お願い)!私ボランティアで来てるからお金があまりないの。
この一言があるとないとで大分違います。

交渉が成立して乗ってからもさらに情に訴える

乗った後も私の場合一人で乗っているとちょっと不安というのもあり、運転手さんと話をし続けるようにしていました。
道の把握もそうですが、話していれば運転手さんの雰囲気もわかって「悪い人ではなさそう」と判断材料にもなるからです。(曖昧な判断材料ですが)

その時にも値段が安いよーと言われることもあります。そんな時は追い打ちで情に訴えます。
「私も払えるならもっと払いたいんだけど、ここにボランティアをしに来るために日本で朝早くから夜遅くまで働いてお金を貯めてきたの。貧しい学校で教師をしているんだけど、私は学校から1円もお金をもらってないの。もし私がここでたくさんお金を使ってしまったら日本に早く帰国することになっちゃう。生徒たちは悲しむだろうなぁ。ソーリー、マスター。」
というと「オウ、マダム。ソーリー。ゴッドブレスユー」と大抵の人が言ってくれます。

Ghana boy(こんな感じでお願いされたら断れませんね。。。)

英語の授業で習った「I wish I could, but I can’t…」(できれば私もそうしたいんだけど、できないの)というていのいい断りフレーズをめちゃめちゃ使いました。

交渉で英語力もあげちゃおう!

英語がうまくなくても大丈夫!大事なのは話すこと!

英語が得意じゃないから。。とあまり話さない人もいますが、ガーナだからこそ英語が得意じゃなくても、文法が変でもガンガン話すべき!

向こうも英語が公用語でも基本「現地語がメインで英語が第二言語」現地の人も独特の英語を話します。でも彼らはほとんどの人が堂々としています。
むしろ「俺たちブリティッシュイングリッシュだから」というフレーズを何度も聞きました。(でもイギリス人も何度も聞き返したりしてたから本場とはちょっと違うんだと思います)
その堂々とした自信と伝えたい気持ちが本当に伝わるようになるんだと実感しました!

しかも話せば話すほど、自分にも自信がつくし、口慣らしにもなるので実際に英語力も上がると思います!

タクシーの中は英会話の練習にもってこい!

基本的にタクシーの中は個室と同じ。マンツーマンレッスンかのように英語の練習の場にはもってこい!
しかも他にジャッジする人もいるから恥ずかしくないですよね。
たとえタクシーの運転手さんに英語を笑われても「練習中なんだ。てへ。」くらいでめげずに話しましょう。
他に人がたくさんいる(特に日本人が周りにいる)環境よりもずっと練習しやすい!
何を言えばいいかわからない人は事前にノートに簡単な会話をメモしておくといいですよ。
「ガーナのこれが好き」「今ボランティアでどこにいて何をしてる」「これってなあに?」「あの人たちは何してるの?」せっかくの現地の人との会話!
貴重な時間を有効活用しましょう!

まとめ

いかがでしたか?ガーナにボランティアに行く、旅行に行く、そんな時には必須のタクシー。上手に交渉して安心して使いたいですよね。
せっかくの機会、ガーナで交渉術を身につけて、同時に英語力もあげちゃいましょう!

ガーナでの生活はこちらもどうぞ。
アフリカのガーナでボランティア!〜基本情報〜
アフリカ、ガーナでおすすめのお土産トップ5!