アフリカに住んでみて思う、貧しさと幸せの関係。お金より大切な7つのこと

アフリカにいたから思う、貧しいから不幸なんじゃなかった!大切なものはもっと近くにあった

アフリカで実際に生活をしてみて思う「幸せ」の定義。
貧しいことは不幸だって思いませんか?お金がもっとあったら幸せなのに。
でも日本から見たら「貧しい国」で生活をしてみて感じる幸せがたくさんあったんです!
幸せってなあに?というのを考えてみました。

私のアフリカ体験、詳しくはこちらをご覧ください。

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ガーナの日常から見る幸せの秘密があった!

1.喧嘩をしてもすぐに仲直り

私が住んでいたのはガーナ第二の都市があるアシャンティ州。
昔は「アシャンティ王国」があったとても活気のある地域で人も他の地域に比べてとても元気!アグレッシブとも言われる地域です。

私は公立の学校勤務だったのですが、職員室でも先生方が口論になることはよくあること。
現地語で口論してるので内容はよくわかりませんでしたが、些細なことでも大口論になります。
聞いているこっちがドキドキハラハラしていると、その数分後には大爆笑してるんです。
最初は謎すぎて理解できなかったんですが、この「持ち越さない」というのがガーナ人のいいところ!
どんなに喧嘩をしてもそのすぐ後に何事もなかったかのように談笑したり仲良くなってる。

日本人を何人か見てきたホストファザーは「日本人は引きずるから難しい」と言っていたのが印象的だったんですが、このガーナ人の切り替えの良さからしたら日本人の引きずり度合いは理解できないですよね。
確かにガーナ人の「忘れる才能」は幸せのヒントなのかもしれません。

2.あいさつは超重要!

あいさつは超重要

ガーナの人は挨拶をよくします。
ガーナを去っても生徒や先生から時々メッセージをもらうんですが、挨拶だけで終わることもよくあります(笑)
最初は「それだけ??」と思ったんですが、安否確認のようなものだけでもお互いが元気でいることがわかるって大事なこと。
誰かに気にかけてもらってるってそれだけで嬉しいですよね。
そして「おはよう」というだけで自分でも不思議とちょっと元気が出ませんか?

ガーナにいた頃は村で外国人がいないというのもあり、遠くからも声をかけてもらっていましたが、挨拶をするだけでほっこりした気分になれる。
ガーナの人同士でも挨拶はとても重要。小さな子供でもきちんと挨拶をします。
挨拶の仕方が男の子は手をおでこに当てて軽い感じの敬礼、もしくはちょっとカッコつけた人みたいな感じ。今でいうと手越くんの「テイ」に通じるものがあるかも。
女の子は片膝をカクンと下げてまるで小さなお姫様!
子供たちの挨拶は本当に可愛いです。

3.小さな思いやりの気持ち

ガーナでは周りの人がよく「カフラ」と言います。
これは「Sorry」という意味なんですが、例えばちょっとつまづいた、蚊に刺されて後になったというだけでも周りの人が「Sorry(かわいそうに)」と言ってくれます。
だからと言って何かするわけではないですが、ちょっとしたことでも声をかけていたわってくれる気持ちが嬉しいですよね。

ガーナの人からしたらもう自然と口から出ているだけかもしれませんが、自然と人を思いやる言葉が口に出るって素敵ですね。

4.おしゃべり大好き!

ガーナの人はおしゃべりが大好き!地域によってもかなり違うのですが、私のいたアシャンティ州の人たちは特におしゃべり大好き!
男の人も女の人も子供もよくしゃべる!
おとなしいシャイな人もいますが、おしゃべり好きが多かった!
バスの中でも知らない人同士でもお店でもよく喋ります。

シャイな子でもスッと近くに寄って話を聞いていたり、そっと意思表示してくれるのが可愛い。

人と話すことはストレス発散にもなるし、何よりも楽しいですよね!
そして噂話も大好きなガーナ人ですが、暗い話よりも明るい話で飛び跳ねて喜んだり笑っている印象が強いです。
そういうところもガーナ人の魅力ですね!

5.気持ちに素直な自由な人

気持ちに素直になる

ガーナの人は自分の気持ちに素直な人が多い!
道を歩いているとお店の向こうから「ブラ(Come!)」と呼ばれることがあります。
何かと思って行くと挨拶をして2、3会話をしたら「コ(Go)」と言われる。
ただ挨拶がしたかっただけなんですね。「え?それだけ??」という感じですがお構い無しです。
自由すぎる。。。
このタイプの人は結構います(笑)

他にもバスに乗っていて後ろからすっと手が伸びてきて髪の毛を触られることが時々ありました。
人によっては「触ってもいい?」と聞いてくれる人もいましたが、大体は無言ですっと髪を触られます。
彼らの髪の毛は小さい時からクルクルなのでまっすぐな髪の毛はウィッグくらいしか見たことがない。「この髪の毛本物?」とよく聞かれました。不思議で仕方がないらしいんです。
私はその気持ちもわかるなぁと思ったので「私も触っていい?」と触らせてもらったことがあります(笑)
「違う」ってやっぱり大人でも子供でも不思議ですもんね。

自分に素直になると自然と好奇心も湧いてくるのかもしれません。
好奇心が湧くとなんだかワクワクしますよね。

6.困ったことが起きても受け入れて切り替える気持ち

不便も工夫で楽しもう!

日本から比べたらガーナにはないものがたくさんあります。
安定した電気の供給、きれいな水の通った水道、教科書やノート、おもちゃ、いろんなものがないけれど、それを受け入れて、時には楽しむこともあります。

ガーナの人たちにとってはそれは当たり前の日常ですが、自転車のタイヤの金具の部分を転がして追いかけて遊んだり、板とタイヤでリヤカーのようなものを作ってお互いに乗って遊んだり、停電も懐中電灯でみんなでおしゃべりしたり。

雷雨で停電になると雷が遠くで光るのが信じられないくらいきれいに見えるんです。
私は夜の停電で部屋にいたものすごく小さい蛍を発見しました!(2mmくらい)

ガーナでは市民の足、トロトロという乗合ワゴンも古いのでよく壊れます。
そんな時はその場で運転手さんが直したり、本当にダメな時は別のトロトロを止めて乗り換えさせてくれます。
そんな時も「あーあ」という感じでみんな素直に従います。

もう当たり前になっているからかもしれませんが、ちょっとした不便でも「ま、しょうがない」と思って気持ちを切り替えるって大事ですね。

7.家族ってあったかい。人との繋がりが大切

家族ってあったかい。人との繋がりが大切

ガーナでは家族はとても大切なもの。
家族との時間をとても大事にします。そして「家族」も日本でいう「親戚」が入るので一緒に住んでいなくても行き来をしたり、気にかけたりします。
親族同士がとても近い存在なんですね。
親戚の子を預かったりというのもよくあること。
近所の子供でも面倒をよくみます。
ガーナにいると家族の大切さ、人の繋がりを改めて感じます。

他人でも一度仲良くなると家族のようによくしてくれます。
ホストマザーは洋服を作ってくれたり、私がホームステイが終わり一人暮らしをする時には大量の料理を作り持たせてくれました。
ホストファミリーとは今でも時々Whats appで連絡を取ったり、ビデオ通話をします。

そして、たまに買い物に行く時に通るみかん売りのおばさんにもすごくよくしてもらい、いつも売り物のみかんをくれてました。
決してお金がある生活じゃないし、みかんも売り物。申し訳ないと思ってみかんを買おうとしてもいいから!とくれる。
最後に日本に帰る前に挨拶に行くと家に連れて行ってくれ、家族全員を紹介してくれました。
その人は英語が話せず、私の現地語も少ししか話せないので会話という会話はしていなくても心の交流ができたなぁと今思い出しても胸が熱くなります。

あとがき

もちろんお金は大事です。
食べるものも着るものも教育もお金がないとできません。
でも「一番」ではない。もっと大事なものがたくさんあるということをガーナで学びました。
ガーナの人は決して裕福ではなく、苦しい生活をしている人もたくさんいます。
インフラも整っていない場所も多くあります。
でも住んでみると気持ちがとても豊かになりました。

お金よりも心と体の「健康」が本当に大事です。
私の生徒で一人突然病気で亡くなった子がいます。
貧しい子だと病院にもなかなか掛かれず、田舎の方だと病院自体もありません。
なんの病気かもはっきりしないまま葬儀をしました。
命があるって本当に尊いんです。
幸せになるヒントは実は自分次第で周りにたくさん落ちています。
せっかくの命、幸せをたくさん感じてガーナ人の幸せの秘訣、試してみませんか?